国土交通省は、都道府県の監理課長や入札契約担当課長と意見交換する2020年度下期ブロック会議の議題と日程を決めた。下期は▽施工時期の平準化の推進▽公共事業予算の動向と円滑な施工確保▽建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及推進に向けたインセンティブの導入・検討▽新・担い手3法の趣旨のさらなる徹底―などを議論する。
施工時期の平準化では、取り組みの現状と今後の方針、農林や教育等の土木以外の部局や財務部局など部局間の連携、近隣自治体との連携の取り組みについて意見を交わす。また、自律的な平準化の取り組みの現状・方針も話し合う。
CCUSに関しては、義務化・推奨モデル工事や企業評価導入の実施方針のほか、建退共のCCUS活用電子申請方式等の導入と現行証紙方式の取り組み強化を議題とする。さらに、地元の専門工事業者との意見交換の開催状況および連携状況も把握する。
新・担い手3法の関係では、来年度の都道府県公契連とのさらなる連携に向けた取り組みと、市町村における発注体制の現状・課題・取り組み方針、ダンピング対策をはじめとする調査・設計業務の入札契約適正化、災害時の緊急対応の強化の現状認識などを協議し、取り組みの強化・改善を図っていく。
会議は4日の中国ブロック(広島市)を皮切りに、全8ブロックにおいて対面式で行う。関東甲信ブロックは10日(さいたま市)、北陸ブロックは24日(富山市)に開催する。