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水戸神栖線・玉里水戸線期成同盟が県要望/バイパス早期完了を/用買進め着工目指す

2020/11/06 日本工業経済新聞(茨城版)

 潮来市、行方市、小美玉市で構成する水戸神栖線・玉里水戸線道路建設促進期成同盟会(会長=島田穣一小美玉市長)はこのほど県庁を訪れ、伊藤高土木部長に県央・鹿行連携道路の整備に関する要望書を手渡した。現道の危険箇所の早急な整備、水戸神栖線の行方市区間、玉里水戸線のバイパス区間の早期事業完了、未計画区間の計画決定と早期事業化、地方の道路整備財源の充実と計画的な整備を求めた。


 要望箇所は小美玉市先後地内・宮田地内、行方市手賀地内・玉造甲~井上藤井地内の4カ所。期成同盟会の要望に対し、県側が整備状況を説明した。

 小美玉市先後地内では、全体計画約2・2㎞のうち北側0・5㎞の用地買収が完了。現在は残る約1・7㎞区間の用地測量を行っており、引き続き用地買収を進めていく。

 同市宮田地内については全体計画約1・1㎞のうち0・8㎞の整備が完了している。本年度は残る区間の用地買収と埋蔵文化財調査を行っている。これまでに法面対策および現道拡幅工事を実施した。

 行方市手賀地内では、全体計画約2・3㎞のうちスクールバスの停留所付近0・6㎞が優先区間。昨年度から用地補償を進めており、引き続き用地交渉を行い、工事の早期着手を目指す。

 同市玉造甲~井上藤井地内においては全体計画約3・5㎞のうち、なめがた地域医療センター付近0・86㎞を優先区間としており、北側0・54㎞は供用済み。本年度に残る約0・32㎞の用地買収が完了した。今後は行方市施工の排水整備と併せて工事を行っていく。

 伊藤土木部長は要望を受け「玉里水戸線先後地内のバイパス整備は国道6号の計画と併せて進めていくことが求められる。事業を進める上で、国からの予算補助を確保する必要がある」と話し、予算確保と用地取得への協力を呼び掛けた。

 水戸神栖線と玉里水戸線は潮来市の国道51号から行方市を縦走し、小美玉市を経由して常磐自動車道・北関東自動車道・水戸市に至る広域幹線。

 潮来市区間の整備は完了しており、現在は行方市区間・小美玉市区間で順次整備が進んでいる。

 要望に際し期成同盟会代表の島田会長は「水戸神栖線・玉里水戸線が整備されることにより、ますます地域間の連携・交流を促進し、沿線の産業・経済・文化の発展に大きく貢献できるとともに、県土の発展や茨城空港の利用促進の観点からも必要不可欠な道路」と強調。

 さらに「各路線については順次整備が進められているが、狭隘、屈曲、歩道未設置箇所がいまだに多く存在するため、走行性・安全性の面からも強く整備を望む。引き続き一層の整備予算の確保をいただき、1日も早く整備が完了されるよう、特段のご高配を賜りたい」と話した。


【写真=島田会長(中央右)が伊藤土木部長(中央左)に要望書を手交】

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