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千葉県香取土木事務所

黒部川新橋で下部工/県香取土木事務所/A2橋台工を公告/国道356号の小見川東庄工区

2020/11/09 日刊建設タイムズ

 県香取土木事務所は、ふさのくに観光道路ネットワーク事業(広域連携)の国道356号バイパス(小見川東庄工区)で、(仮称)黒部川新橋の下部に着工する。本年度にA1、A2の橋台2基を発注。このうちA2橋台について、6日付で「ふさのくに観光道路(仮称黒部川新橋A2橋台工)」として一般競争入札を公告した。9日から19日まで入札参加申請を受け付け、12月24日に開札する。予定価格、調査基準価格は事後公表。工期は2022年3月2日まで。

 同工事は、入札書および工事内訳書を同時に提出する「一般競争入札(総合評価方式)同時提出型」の試行対象工事で、フレックス工期契約制度適用工事(工事着手期限21年2月25日)。

 同橋は黒部川に架設する。規模は橋長68・2m、幅員10・5m(歩道片側)。形式は単純鋼非合成箱桁橋。詳細設計は和合建設コンサルタント(千葉市中央区新宿2―3―6)が担当。

 同工事は、黒部川右岸側でA2橋台工、護岸工および橋台背面の側方移動対策のための中層混合処理を実施する。規模等は、鋼管杭φ900㎜、L9・5m、N20本。橋台の形式は逆T式。工法は中掘り杭工法。主要資材はコンクリートV421立方m、鉄筋W20・69t、鋼管杭φ900㎜、L9・5m、N20本。

 入札参加資格は▽土木工事業の特定建設業の許可▽土木一式工事の格付A等級▽県内本店▽過去15年間に同工事と同種工事(杭基礎工を含む橋梁下部工事)を元請けで施工した実績――など。

 小見川東庄工区は、小見川大橋~利根川大橋の全体延長8・7㎞。このうち、02年度に阿玉川地先の1・7㎞、08年度末に東庄町笹川地先3・0㎞の暫定供用を開始。残る4・0㎞区間について、黒部川新橋の整備を進め、23年度の開通を目指している。

 銚子市を起点に東庄町、香取市などを経て我孫子市に至る国道356号は、県北部地域の経済活動や観光産業等を支える全長約96㎞の重要幹線道路。15年6月に首都圏中央連絡自動車道が東関東自動車道および常磐自動車道を結び、圏央道に接続する同道路は、沿線各地の企業立地や人口交流等に一層重要なネットワーク路線となっている。

 同路線では狭あいな市街地区間等で渋滞が発生し、歩道の無い区間は歩行者が危険な状態にあることから、利根川右岸堤に盛土するバイパス計画により通過交通に対処し、市街地の混雑緩和と歩行者の安全確保を図っている。

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