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4カ所でSIC事業進行中/筑北 年内にも工事公告/座光寺 来年3月供用へ

2020/12/04 長野建設新聞

 県内で進行中のスマートインターチェンジ(SIC)事業についてまとめた。飯田市の中央自動車道座光寺SICは来年3月の供用を予定。筑北村の長野自動車道筑北SIC(仮称)は、新設工事について年内にも拡大型指名競争入札の手続きを開始する。岡谷市と諏訪市にかかる中央自動車道諏訪湖SIC(同)は2023年度末の供用を目指し調査設計が進む。長野市の上信越自動車道若穂SIC(同)は今年10月に新規事業化が決定した。


■座光寺SIC(飯田市)

 19年8月に中日本高速道路名古屋支社が新設工事の開札を行い、長豊建設(飯田市)が6億7200万円(税抜)で落札。当初契約の工期は21年4月27日。また、今年10月にはSIC設置に伴う標識の新設・取替工事をガイアート(愛知県)と1億6800万円(税抜)で契約している。

 設置場所は座光寺パーキングエリア(PA)で、上り線は市道座光寺280号線、下り線は市道座光寺281号線と連結する。対応車種は全車種(車長12m以下)。供用予定は21年3月。


■筑北SIC(筑北村)

 18年8月に新規事業化が決定。19年度に東日本高速道路関東支社が詳細設計を計画エンジニヤリング(東京都)と3054万7000円(税込)で契約。また、東日本高速道路長野管理事務所は土質地質調査を建設地盤(東京都)と600万円(税抜)で、用地幅杭設置測量及び物件調査をみすず綜合コンサルタント(上田市)と300万円(税抜)で契約している。

 関東支社の最新の発注見通しでは新設工事の公告を第3四半期、入札を第4四半期に予定。入札方式は拡大型指名競争入札。工事概要は施工延長0.5㎞、切盛土量約10万m3、カルバートボックス1基。工期は20カ月。

 設置場所は筑北村西条小仁熊。上下線とも村道滝上北線に連結する。対応車種は全車種。供用予定時期は23年3月。


■諏訪湖SIC(岡谷市、諏訪市)

 19年9月に新規事業化が決定。今年4月、中日本高速道路八王子支社が詳細設計についてプロポーザルで特定した日本工営東京支店(東京都)と3000万円(税抜)で契約している。履行期間は12月27日。

 設置場所は諏訪湖PAで、上り線は諏訪市の市道33225号線、下り線は岡谷市の市道湊133号線(ともに仮称)と連結。対応車種は全車種(車長12m以下)。供用予定は23年度末。

 諏訪、岡谷両市も連結市道の整備に向けた調査設計を進めており、また県もアクセス道路として諏訪辰野線のバイパス事業を計画している。


■若穂SIC(長野市)

 今年10月に新規事業化が決定。供用は5~6年後になるとみられる。設置場所は長野ICと須坂長野東ICのほぼ中間地点。本線直結型で、上下線ともに出入り可能。対応車種は全車種。

 長野市の加藤久雄市長は11月の会見で「26年度末までの開通を目標として、積極的に事業協力を進めていく。それまでに、県へは落合橋の架け替えを、合わせて五輪大橋の無料化や長野東バイパスの4車線全線開通も強く要望し、大きな効果を期待できるようにしたい」と述べている。

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