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茨城県水戸市

新斎場/実施設計へ地質調査/施設規模は4000㎡/基本設計進展、着工時期探る

2020/12/11 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は下入野町地内に新しい斎場を建設する。約4000㎡の施設には火葬炉、告別室、待合ホールなどを整備する。㈱桂設計・㈱団建築設計事務所JVが担当している基本設計があらかたまとまり、実施設計に向けた地質調査の委託業者選定に着手した。今月15日に指名競争入札を執行する。工時期は新型コロナの影響を考慮しながら探っていく。


 建設場所は下入野町の新ごみ処理施設の西側。想定敷地規模は約2万5000㎡(市街化調整区域)。

 基本計画によると、施設規模は約4000㎡を見込んでいる。内部機能としては火葬部門(火葬炉、告別室、炉前ホール、収骨室)、待合部門(待合ホール、待合室)、式場部門(式場、遺族・司祭者控室)、外構(駐車場、緑地)を盛り込む。

 駐車場は来場者用240台、身障者等用4台、バス用5台を想定。

 火葬炉は4基設置する上、将来の増設に対応できるように1基分の予備スペースを確保。対応棺サイズは縦2100㎜、横650㎜、高さ650㎜で、燃料はLPガス。炉床方式は台車式、排気方式は1炉1排気系列強制排気方式とする。

 基本・実施設計は㈱桂設計・㈱団建築設計事務所JVが担当している。

 火葬炉の整備予定者は富士建設工業㈱(新潟県新潟市)。火葬炉はメーカーの技術により燃焼炉の構造が異なることを考慮し、基本・実施設計などに仕様を反映させるため先行して業者を選定した。

 20~22年度実施計画では、20年度に1億150万円で基本・実施設計、21年度に11億円で用地買戻しと建設工事、22年度に12億6000万円で建設工事とする。

 基本計画は㈱建設技術研究所(東京都)が策定。

 市は1977年に市営斎場(堀町2106―2)を建設した。内原地区の火葬業務は笠間広域斎場やすらぎの森(笠間市笠間4669)でも行っているが、将来の火葬需要を見据えて新斎場を整備する。


【写真=新斎場の建設予定地】

新斎場の建設予定地

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