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千葉県白井市

民間による土地活用/富ヶ谷地区の約11・2ha/地区計画など設定/白井市

2020/12/17 日刊建設タイムズ

 白井市は、復568―1ほかに位置する富ヶ谷地区約11・2ha(公簿面積)について「市街化調整区域における地区計画等の都市計画決定」を検討している。関連して、16日には、民間事業者による土地活用の可能性を探るためのサウンディング型市場調査の手続きを開始した。想定する土地利用案として▽恵まれた電力インフラと強固な地盤を生かしたデータセンター事業▽白井駅や国道へのアクセスを生かした大型ショッピングセンターなど集客力のある施設▽農的土地利用や周辺の自然環境等を生かしたレジャー施設や観光施設など――を挙げている。

 富ヶ谷地区は民有地だが、地権者間で富ヶ谷地区まちづくり協議会が設置されており、複数の土地に一括して利用権などを設定した上での一体的な土地利用が検討されている。

 区域区分は市街化調整区域。地目は畑、山林、雑種地、宅地。農地として利用されており、大部分が農業振興地域農用地区域。公共下水道区域外のため、合併浄化槽処理となる。

 都市マスタープランでインターチェンジ周辺検討地区(緑住ゾーン)、また市街化調整区域における地区計画の運用基準においてIC周辺開発誘導型に位置付けられている。

 市場調査の対象は、事業の実施主体となる意向を有する法人または法人のグループ。

 市場調査では、地域の状況や行政課題を提示した上で▽土地利活用のアイデアや可能性=事業内容、施設規模、内容、市の要望事項への対応の可能性など▽事業スキーム=事業方式、スケジュール、事業費、土地売買または賃借などの土地利用条件、土地売買または賃借の場合の金額▽市に期待する事項=支援、配慮――について聞く。

 今後は、2021年1月13日まで質疑を受け付け、同月27日に回答。同年2月17日にエントリーシートの提出を締め切り、同年3月1~26日に対話を実施。同年4~5月に実施結果概要を公表する。

 実施結果概要の公表後、富ヶ谷地区協議会は必要に応じて提案事業者と協議を行う。事業化に向けて合意が形成されれば、農用地区域の除外の手続きに移り、除外が見込まれた段階で都市計画提案を受け付けることになる。

 エントリーシートについては、都市計画課計画整備係または産業振興課商工振興班へ電子メールで送付する。

 対話は市役所で行う。所要時間は30~60分程度。

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