関東経済産業局は16日、2020年12月における管内の経済動向で総括判断は「厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが見られる」と発表した。4カ月ぶりの上方修正となった。生産活動は情報通信機械工業をはじめ17業種で上昇したことから、2カ月連続の上昇となった。今後については新型コロナの感染拡大や国際情勢の動向などが国内経済に与える影響について留意する必要があるとした。
公共工事は2カ月ぶりに前年同月を上回った。請負金額は単月(20年10月)で4735億円となり、前年同月比プラス11・2%となっている。
個人消費は百貨店・スーパー販売額が8カ月ぶりに前年同月を上回った。コンビニエンスストア販売額は8カ月連続で前年同月を下回っている。
また雇用情勢は有効求人倍率が上昇したものの弱い動きとなっており、総じてみると管内経済は厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きが見られる。
判断の指標は10月のデータを中心にしている。