県企業局発電課は2030年度までに新規水力発電所4カ所の建設を計画しており、候補地の選定を開始した。調査は直営で実施。既存ダムへの設置にこだわることなく、河川なども含めて幅広く適地検討を行う。
新しい水力発電所は、小・中規模も含めて設置を検討。候補地の開発可能性調査で実施が可能と判断した場合、詳細な調査や検討に移行することになる。事業化にあたって必要な場合は、その都度調査業務などの委託も考えられる。
候補地の流量調査に最低でも1年は必要となることなどから、23年度の事業着手を目指している。設置箇所の検討と整備については、30年度以降も継続して行う見通し。
4カ所とは別に新規水力発電所の設置に関しては、霧積ダム(安中市)で20年度に事業着手。24年度までの債務負担行為含め7億3590万円の事業費を確保し、設計・施工一括の公募型プロポーザル方式を公告する方針。発電所は水車が横軸フランシス、発電機を三相交流発電機で整備。発電規模は最大出力372kW、年間発生電力量184万4000kWhを見込んでおり、24年度の運転開始を目指している。