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コロナへの効果確認 大阪大ら開発の多機能触媒

2020/12/23 山梨建設新聞

 大阪大学と衣料品販売のサンワード商会(大阪府大阪市)は、両者が開発した多機能型触媒(ハイブリッド触媒)に、新型コロナウイルスへの抗菌効果があることを確認したと発表した。両者は共同で、新型コロナウイルスを使った同触媒の感染阻害試験を実施。その結果、ウイルスの99・9%が不活性化することを確認した。

 同触媒は抗菌効果がある多機能型の加工材で、人体への安全性が高いことから、繊維製品や塗料、インク、フィルムなどに使用されている。これまでにインフルエンザウイルスなどへの効果が確認されており、新型コロナウイルス感染拡大後は、公共交通機関の車両内や病院、介護施設などの抗菌対策に、同触媒を使ったコーティング材が使われた。県内でも病院や介護施設などで、同コーティング材による壁面やエアコンの抗菌対策を実施する事例が増えており、今回新型コロナへの効果が実証されたことで、さらに広がりを見せそうだ。

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