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(社)長野県建設業協会

県へ間仕切り100セット寄贈/被災者の視点に立った社会貢献

2021/01/09 長野建設新聞

 県建設業協会(木下修会長)は8日、災害時に避難所で避難者のプライバシーを確保するための段ボール製間仕切り100セットを県へ寄贈した。木下会長から目録を受け取った阿部守一知事は「活用する場面がないに越したことはないが、いざ災害が起きた時には有効に活用させていただく」と述べ、感謝状を贈った。

 贈呈した間仕切りは群馬県建設業協会が企画し、全国建設業協同組合連合会が販売する「KAMIKABE(かみかべ)」。1ユニットの基本形は縦横2.1m、高さ1.5m。蛇腹折りになっており伸縮可能。梱包サイズは縦152㎝、横65㎝、厚み130㎝とコンパクトで、備蓄しやすく配慮している。

 贈呈式で木下会長は「当協会はそれぞれの地域で地域貢献事業に取り組んでいる。東日本台風災害を踏まえ、一刻も早い復旧に取り組むことはもちろん、被災者の視点に立って、何かできることはないか考えていた。この製品を使うような災害が起きないことを祈るばかりだが、備えあれば憂いなし。備蓄し、有事に備えていただきたい」とあいさつ。

 阿部知事は、協会による県民の安全・安心を守るための日頃の尽力に敬意を表した上で、「災害が発生した際には、県民に迅速に避難していただかなければいけない。避難所で、より快適に過ごしていただくことは極めて重要であり、市町村とも連携し避難所の環境向上に取り組んでいる。そうした中で、避難者のプライバシーを守れる間仕切りをいただけることは大変ありがたい」と感謝を述べ、「これからも協会の力添えをいただきながら災害に強い長野県づくりを進めていく」と語った。

 なおKAMIKABEの販売価格は1ユニット1万1000円(税別、送料別。最低発注数5ユニット以上)。問い合わせは県建設事業協同組合連合会(℡026-228-7200)まで。

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