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防衛省,総務省,文部科学省,厚生労働省,農林水産省,経済産業省,国土交通省

【インフラメンテナンス大賞】優れた35件の取り組み表彰

2021/01/13 本社配信

 国土交通、総務、文部科学、厚生労働、農林水産、経済産業、防衛の7省が社会資本メンテナンスの優れた取り組みや技術開発を表彰する第4回インフラメンテナンス大賞表彰式が8日に国交省で開かれ、288件の応募の中から選ばれた各省大臣賞、特別賞、優秀賞の計35件へ表彰状が授与された。今回から新たに経済産業大臣賞を新設している。各省は今後、受賞案件の取り組みを全国へ普及・展開していく。

 赤羽一嘉国土交通大臣は祝辞で、コロナ禍の厳しい状況下で技術開発等を行い、幅広い分野において顕著な功績を挙げたことに敬意を表した。また、産学官民が一丸となって対策に取り組むために立ち上げたインフラメンテナンス国民会議の会員数が2100者を超え、活発に活動を展開していることを紹介し、引き続き積極的な支援を行う考えを示した。

 さらに、平時からインフラのメンテナンスに万全を期すことが不可欠としながら、特に規模の小さい自治体では修繕等の取り組みが遅れていると指摘。昨年12月に閣議決定した「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」でインフラの老朽化対策が対象に加わったことに触れ「集中的な老朽化対策に全力で取り組む」と述べ、一層の尽力に期待を寄せた。

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 総務大臣賞は屋外設備における荷重可視化技術の実用化(NTT)、文部科学大臣賞は南山大学「レーモンド・リノベーション・プロジェクト」によるキャンパスの改修(南山大学)、農林水産大臣賞は▽可搬式水門開閉装置「すぐれ門」による水門開閉作業の負担軽減(岩田鉄工所)▽ICTを活用した曲面形式のコンクリート構造物(固定堰)の改修(真柄建設)、経済産業大臣賞は▽設備情報を用いた効率的な更新計画の策定(関西電力送配電)▽AIを活用した送電鉄塔の腐食劣化度診断システム開発・運用(東北電力ネットワークほか)、国土交通大臣賞は▽仙台塩釜港西ふ頭桟橋・観光桟橋災害復旧事業」(宮城県土木部港湾課)▽下水道管内調査のライブ映像公開による下水道の見える化と地域住民との交流(管清工業)▽高速道路のトンネルにおける時速100㎞走行での覆工コンクリート高解像度変状検出手法(東京大学・中日本高速道路)―だった。


【写真=受賞者はリモート方式で表彰式に参加した】

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