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茨城県水戸市

12月案件で工事発注/笠原・吉沢小増築に13億/S造校舎を建設へ

2021/01/13 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は、笠原小学校と吉沢小学校の増築工事を2021~22年度の2カ年で進めていく。児童数の急増に対応するため、普通教室や配膳室、男女トイレなどを配置するS造の増築校舎を既存施設の付近に建設する。工事はそれぞれ21年度下半期に一般競争入札を発注し、12月議会での本契約可決を目指す。市の21~23年度実施計画では、2校の増築に2カ年で合計13億300万円を見込んでいる。

 笠原小(笠原町347―17)では増築2期として、既存校舎の北東側に取得した拡張用地にS造2階建て、約1690㎡の増築校舎を建設する。内部には普通教室(8室)、男女トイレ(各階)、配膳室(各階)、ダムウェーター、給食室(調理室・休憩室など)を配置する。既存校舎との渡り廊下も含む。

 実施設計は㈱戸頃建築設計事務所(水戸市)。

 現在は増築1期工事を進めている。増築校舎はS造2階建て、延べ床面積約900㎡。普通教室(5室)、家庭科室(1室)、家庭科準備室(1室)、男女トイレ(各階)、配膳室(各階)、ダムウェーターなどを整備する。

 施工は、建築を昭和建設㈱・塙建設工業㈱JVが、給排水を小河原設備工業㈱が、空調を第一熱学建設㈱が、電気設備を石川電機㈱が担当している。全て市内業者。

 吉沢小(吉沢町169―1)の増築校舎はS造地上3階建、延べ床面積800㎡程度。主な計画諸室は1階に家庭科室、家庭科準備室、2階にパソコン室、パソコン準備室、3階に図工室、図工準備室と各階に男女トイレ。

 さらに、増築に伴い既存校舎(RC造3階建て、延べ床面積4291・54㎡)を改修する。内容は1階の図工室・図工準備室をPTA室1室、特別支援室3室に改修し、コンピュータ室を普通教室に改修。

 2階の家庭科室・家庭科準備室を普通教室2室に改修。3階は特別支援教室3室とPTA会議室・前室を普通教室2室へと改修する。

 実施設計は㈱団建築設計事務所(水戸市)がまとめている。

 市の21~23年度実施計画では、児童数の急増による教室不足を解消するため、2校の増築に21~22年度で13億300万円を計上。内訳は21年度に6億2900万円、22年度に6億7400万円としている。

 過去の工事を見ると、笠原小耐震補強工事の1工区を㈱要建設が、2工区を㈱西山工務店が施工した。吉沢小では、田辺工業㈱が屋内運動場の屋根改修工事を施工した。いずれも市内業者が受注している。


【写真=笠原小学校】

笠原小学校

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