川口市は安行慈林900ほかの江川沿いで計画している調節池を、2021年度から5カ年で整備する方針を固めた。開発用地約9000㎡を掘削して調節池を新設する大がかりな事業となるため、入札参加要件にJVを含めることも視野に入れている。市が21年度に発注する土木事業のなかでは最大規模の案件に位置付けられそうだ。
調節池は貯留量約1万1000立方mで計画。コンクリートブロック護岸を整備し、江川から流出流可能なポンプ施設1カ所を設ける。底部には、平時に利用できる散策路などを整備する。
整備に当たっての掘削量は定かでないものの、現場の高低差が約5mある状況。
本年度は実施設計を三井共同建設コンサルタント北関東事務所(さいたま市、℡048-647-7890)が手掛けた。予備設計についても同社が担当した。
市は浸水対策に注力しており、21年度にも公園地下に対策施設の整備も計画している。