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新潟県佐渡市

防災拠点庁舎の基本設計案を公表

2021/01/23 新潟建設新聞

 佐渡市は、市役所隣に建設する防災拠点庁舎の基本設計案を公表した。RC造3階一部4階建て、延べ床面積約5200㎡を想定し、既存庁舎各階と連絡通路でつなぐ。

 各階の計画では、1階は市民利用の多い窓口を集約し、多目的スペース、授乳室、キッズスペース、執務室、相談室などを置く。2階部分は市長室、執務室、災害発生時の拠点となる災害対策室、情報処理室などとする。3階については議場や議会事務局、委員会室など議会機能とする考え。4階には蓄電池室を配置するとした。

 現在の想定スケジュールでは2月19日まで市民意見を募集し、市民意見を反映した基本設計を3月中にも策定。同月から実施設計に着手する。10月ごろまでに設計をまとめ、10~11月の期間で建築確認申請および入札の手続きを進め、12月定例市議会で工事請負契約の承認を諮る。新庁舎の建設工事は12月~2023年9月までを予定する。庁舎建設に先立ち6月~12月の期間で既存会議棟の移設工事を実施。また23年6月~24年3月には現庁舎の改修および外構工事が行われる。

 総事業費には概算で36億9763万4700円を試算。うち防災庁舎建設費には27億2700万円を見込んでおり、財源には合併特例債を活用する。

 防災拠点庁舎は、15年度に策定した新庁舎の基本設計をベースに見直しが行われ、見直しは15年度当時の設計を担当した基設計が行った。災害時の中枢機能を果たす防災拠点として高度な耐震性を備えた施設とし、地震以外にもあらゆる災害に備えた建物計画、設備計画、災害時にも自立した機能を維持できる設備計画とする。また省エネルギー技術や自然エネルギーを活用して環境負荷の低減と光熱水費の縮減を図る。

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