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峡東道路網検討向け調査 県、市などで勉強会設置へ

2021/01/26 山梨建設新聞

 県は西関東連絡道路・岩手ランプ-向嶽寺(甲州市塩山上於曽地内)間など、峡東地域に必要とされる道路網の検討に向け調査を始めた。年末までを工期に大日本コンサルタントに現況調査などを依頼。成果品をもとに関連する市などと勉強会を設置し、将来的な道路網のあり方について協議を進める方針だ。

 岩手ランプ-向嶽寺間については昨年7月、甲州・山梨両市長が県庁を訪れ、長崎幸太郎知事に整備を要望。長崎知事は「甲州市と山梨市が参加した勉強会を行い、いろいろな議論をしていただき、峡東地域の道路ネットワークのあり方について両市の力添えをお願いしたい」と応じた。

 県峡東建設事務所によると、大日本コンサルタントに依頼した調査・検討業務は、勉強会立ち上げに必要な資料を作成するもの。県担当者は「地域の縦軸と横軸、峡東3市の接続性について、まずは現状における課題を浮き彫りにする。それを踏まえ将来的に望ましい道路網を検討する。西関東連絡道路岩手ランプと向嶽寺とのアクセスや、中央道への乗り入れなども含めて考えることになる」と話した。

 岩手ランプ-向嶽寺間は約2㎞あり、現在は甲州市の市道上井尻27号線などが走る。この道路整備はかねて地元でも注目されており、昨年12月の甲州市議会では、飯島武志議員が「この道路は中部横断道、西関東連絡道路、リニア中央新幹線の建設により利用度が格段に高まる」と、早期事業化を訴えている。

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