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栃木県塩谷町

塩谷町、新庁舎21年度着工へ、年内発注、22年度供用目指す

2021/01/29 日本工業経済新聞(栃木版)

 塩谷町は来年度、新庁舎建設工事の着工を計画している。庁舎建設準備室によると、新庁舎はSRC一部木造2階建て延べ床約4200平方m。町産木材を活用した庁舎として基本設計を確定させ、実施設計に移る。2021年度前半に建設地の造成や進入路工事を実施。庁舎本体の建設工事は秋以降12月までに発注し、22年12月までに竣工、22年度内の供用開始を目指している。

 庁舎は1階に窓口業務が多い課を中心に配置。2階は議会や総務・企画部門、教育委員会事務局などを配置する予定。エントランス付近には町民利用スペースを設ける。

 基本方針は①利便性が充実した誰もが利用しやすい庁舎②将来の変化に対応可能で効率的な運営ができる庁舎③安全・安心な暮らしを支える庁舎④交流の拠点となる庁舎⑤自然と景観に調和した庁舎-など7項目。

 非常用電源設備を設置するなど防災拠点としての機能を確保。木質化では躯体や床、壁、天井の内装材などの約5割に町産木材を使用することを目標に設計を進めている。

 概算事業費は25億3730万円。内訳は本体工事に22億1000万円、外構工事に1億2750万円、解体撤去に9980万円、進入路改良に1億円を見込んでいる。本体建設工事はJV施工が有力。

 建設予定地は玉生中学校跡地。敷地面積は4万4287平方m。ゾーニング案では敷地内の高低差や既存広場の活用を考慮し、庁舎は敷地北側に配置。南側に広場などを設ける予定。庁舎の周囲に駐車場などを設ける外構工事は22年度に進める。

 庁舎の基本・実施設計は都市環境建築設計所(宇都宮市)、進入路の用地測量・道路詳細設計は玉川測量設計(矢板市)が担当。庁舎建設地の造成や進入路工事はそれぞれ5月頃の発注が見込まれる。

 玉生中跡地の隣接地には町の公共施設等総合管理計画で早急な建て替えが必要とされ、新庁舎整備と併せて集約化する方針が掲げられた老人福祉センターが立地。

 町では福祉センターと保健センターの機能を併せ持つ施設の基本設計を推進している。建物規模は1000~1500平方mを試算。新庁舎完成後の建設が見込まれる。

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