記事

事業者
埼玉県さいたま市

さいたま市が旧大宮区役所解体を4年工期で

2021/02/03 埼玉建設新聞

 さいたま市は、解体着手を検討している大宮区役所旧庁舎(大宮区大門町3-1)の工期を約4年に設定した。解体設計を進める過程で工事内容を精査した結果、当初2年程度を見込んでいた工期を4年に引き延ばす方針を決めた。9月または12月議会に契約議案を付議する方向で工事発注手続きの調整を図る。

 解体する旧庁舎の総延べ床面積は約1万5000㎡。RC造地下2階地上7階建て、延べ床面積1万1527㎡の本館・南館のほか、RC造3階建て、延べ床面積1467㎡の東館、立体駐車場などで構成している。敷地面積は8450・16㎡。

 当初計画上は20年度内の着工を予定していた。コロナ禍のために旧庁舎で開催するイベントの日程が変わり、着工時期を再検討。設計着手前は概算工事費を7億円程度とみる試算もあったが、工事内容の精査で工期・工費いずれも拡大する見通しとなった。

 市は発注の仕切り直しに向け、2021年度当初予算案に4カ年継続費14億8018万2000円を設定。年割額は21年度2億3127万8000円、22年度5億5506万8000円、23年度同額、24年度1億3876万8000円となっている。

 9月または12月議会を経て契約締結し早期に着工。24年5~6月ごろの解体完了を目指す。担当者によると、現時点で対象施設全ての解体を一括で任せるか、分割発注するかについての方針は固まっていない。

 解体設計は竹内建築設計事務所(さいたま市、電話048-824-2624)が担当する。

 解体後の敷地に関しては策定中の大宮グランドセントラルステーション(GCS)プランに基づき、大宮駅周辺のまちづくり推進につながる活用が検討される。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら