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筑波大学がつくば消防本部跡の複合施設の公募型プロポを近くBООで公告

2021/02/03 日本工業経済新聞(茨城版)

 筑波大学がつくば市の消防本部跡地に整備を計画している、宿泊施設や児童発達支援センターの複合施設で、今月中にもBОО(建設・所有・運営)方式による公募型プロポーザルを公告する。参加表明書は4月まで、提案書は9月まで受け付ける。11月には審査結果を公表し、基本協定を締結。その後12月に設計に着手し、来年8月の着工、2023年11月の竣工を目指す。

 つくば市の春日消防本部(春日1―9)は、老朽化により15年に市役所の隣接地に移転。跡地の利活用について、筑波大学が付属病院とともに宿泊施設などの整備を提案しており、大学、つくば市、民間事業者が連携して施設を整備、運営する。

 主な施設は、①大学の学術及び各種診療機能等と連携した民間宿泊施設②市が運営、維持管理を行う児童発達支援センター③事業者が任意で提案する民間健康・福祉施設―の3つ。

 宿泊施設は来院者の利用に配慮し、エントランスとロビーは外部からわかりやすく、安全な配置とする。各客室には採光できる開口部や浴室、シャワー室、トイレを設置する。

 児童発達支援センターは延べ床面積2000㎡程度で、保健センター、教育相談センター分室などを含む。駐車場は40台分以上整備する。

 民間健康・福祉施設は、回復期・慢性期のリハビリ・ケア施設、託児所、保育施設、健康増進施設、産前産後ケア等、飲食・物販・商業施設などを想定。

 そのほか外構については、敷地内の人の通行が少ない場所に、児童発達支援センター用のプール遊びなどができる園庭を設ける。

 なお消防本部跡(A8280㎡)には、旧消防本部棟(RC造3階建て、延べ床面積705㎡)、旧中央消防署棟(RC造2階建て、延べ2065㎡)、訓練塔(RC造8階建て、延べ344㎡)、倉庫(S造平屋、延べ60㎡)、防火水槽、オイルタンク、地中杭などが残っており、市が解体、撤去する。

 本年度は石川賢一建築研究所(つくば市)が設計を策定した。来年度早期に工事を発注する見込み。

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