昭和町は新年度当初予算案に常永小校舎(河西地内)の建設費を盛り込む方針を固めた。長崎幸太郎知事が掲げる「25人学級」の導入に向け、普通教室などが入る校舎を増築する計画。新年度早々にも入札に掛け、同年度末完成を目指す。億単位の工事費が見込まれるため、町議会で施工者との契約承認後、着工する見通しだ。
教委によると、増築する校舎はRC造3階建てで、延べ床面積は284㎡を見込む。外壁などの資材や造りを既存校舎と同様にする予定で、床暖房も入れる。設計は一級建築士事務所・薬袋設計が作成した。
建設場所は西側の中庭の一角。既存校舎の最も西側への増築も考えたが、すぐ脇に道路が走り、スペースが取れないなどの理由から断念した。
2022年4月の供用を予定しているため、工期から考え新年度早々の入札になる見通し。今のところ電気・機械設備を含め一括で工事発注する方針だ。建設費は全て町単独の予算で賄う。
町教委は増築校舎について「現在の校舎の形から、増築校舎の場所をどこにするか検討を重ねた。費用対効果を考え、安価で最も良いものになっていると思う」と話した。
【写真=中庭の一角に校舎増築】