北陸地方整備局(岡村次郎局長)と北陸建設青年会議(北川隆明会長)との意見交換会が8日、新潟グランドホテルで開かれ、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)や担い手確保育成などをテーマに意見を交わした。
冒頭のあいさつで北川会長は、昨年12月に北陸ブロックが主管となり開かれた全国建設青年会議の全国大会について「コロナということで全てウェブやリモートでの開催となったが、中止をせずに開催することができた」と報告。続いて、「北陸では1月中旬に大雪があった。その時に私は、官と民との連絡体制がまだまだ足りなかったと感じた。お互い協力し合って物事を進めていかなければならない」と、意見交換会の意義を強調した。
岡村局長は全国大会について「コロナ禍ではあったが見事に開催し、次の幹事にバトンタッチした」と北陸建設青年会議の取り組みを高く評価。また大雪についても触れ「市民生活や物流に大きな影響が出た。あのような大雪の中、一番重要な仕事をしているのは誰か考えたとき、間違いなく除雪作業をされている方々だと、私は確信している。この仕事がなければ市民生活や物流はどうなっていたでしょうか」と述べ、除雪に携わった建設業者に対しあらためて感謝の意を表した。
またデジタル化については「建設業界もDXの取り組みが始まっているが、まだ十分ではない。効率的に仕事を進めていく上でもデジタル化の取り組みを加速化していかなければならない。建設業界がほかの産業との競争に勝つための一つの手段だと確信している」との考えを示した。
意見交換会は非公開で実施した。新潟県からは猪俣副会長(巴山組)をはじめ、幹事を務める富樫氏(富樫組)、細川氏(中越興業)、森下氏(森下組)、水嶋氏(保坂組)が出席した。
【写真=岡村局長、北川会長、新潟に集まった会員】