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群馬県藤岡市

藤岡市の21年度当初予算案

2021/02/16 群馬建設新聞

藤岡市(新井雅博市長)は15日、2021年度当初予算案を発表した。旧藤岡総合病院跡地で実施する複合施設建設事業には6415万2000円を盛り込んだ。うち、6000万円が基本設計委託料となり、プロポーザルで業者選定する。偕同苑の老朽化や今後見込まれる火葬需要の増加に対応するために進める新火葬場建設事業には基本設計委託費2134万円、栗須の郷大規模改修事業は3億2565万8000円。このほか、烏川大橋耐震補強工事費1億3447万2000円や小中学校体育館改修事業費1億8938万円を盛り込んだ。

会見で新井市長は「いまを生きる人々の生活をしっかりと守り、次世代へ夢や希望をもってもらえる基盤整備に全力を尽くしていく」と話した。一般会計の総額は前年度比0・3%増の266億6000万円。普通建設事業費は37億4585万8000円(構成比14%)で、前年度比20・9%減となった。

複合施設は敷地1万4628・29㎡に整備する。現時点の計画では延べ床面積約5300㎡。内部には図書館や多目的ホール、多目的スタジオ、保健センター、交流プレイルーム、託児ルームなどを設ける。概算事業費は40~45億円程度を見込む。22年度に実施設計を行い、23年度の建設工事着手に備える。工事は25年度までの3カ年で進め、25年度中の供用開始を目指す。事業費の内訳は◇基本設計委託料=6000万円◇都市再生整備計画作成委託料=400万円◇プロポーザル審査委員謝礼=11万6000円-など。

新火葬場建設事業については、2134万円で基本設計に着手する。建設地は偕同苑の敷地内を最有力に内部で検討中。新火葬場は既存施設よりも規格の大きい火葬炉や環境に配慮した排煙装置の設置、遺族や会葬者の心情に配慮したスペースの整備などを想定する。22年度に実施設計などを行い、23年度の建設工事着手を目指す。

このほかの主な事業は次のとおり。

【栗須の郷大規模改修事業】

老朽化している老人福祉センターの機能を統合させるため、大規模改修と駐車場の拡張整備などを行う。既存施設はRC造2階建て、延べ床面積2330・61㎡。大規模改修は空調設備やボイラー、受水槽を更新するほか、屋上防水、外壁塗装、内装改修などを計画する。空調設備は館内に設置されている空冷式のエアコンを全てパッケージ型に更新する。ボイラー、受水槽ともに1基更新し、屋上防水については約140㎡で計画する。外壁塗装は全面で実施。内装改修は床シートの張り替えなどを施工する。事業費の内訳は◇新設駐車場用地測量業務委託料=249万7000円◇大規模改修工事費=2億9651万6000円◇新設駐車場整備工事費=1480万6000円◇用地買収費=1100万円◇地上物件補償費=83万9000円-。

【烏川大橋耐震補強事業】

耐震補強を21~23年度の3カ年、補修工事は23年度の単年度で工事実施を目指す。概算事業費は5億2000万円を見込む。烏川を跨ぐ同橋は橋長411・3m、幅員9・05mの2径間と3径間の連続箱桁橋。下部工にはニューマチックケーソン基礎の柱式橋脚が4基設置されている。21年度はP1~P3橋脚の3基を対象にした補強を計画する。

【小中学校体育館改修事業】

21年度は小野中学校と神流小学校で工事、藤岡第一小学校、鬼石北小学校は実施設計。小野中はRC造一部S造平屋、建物面積1213㎡。神流小はS造平屋、建物面積937㎡。両校ともに老朽化した設備の機能回復のほか、多目的トイレ新設や照明のLED化、スロープ設置などを行う。実施設計を行う藤岡第一小はRC造一部S造2階建て、建物面積1338㎡。鬼石北小はS造平屋、建物面積725㎡。事業費の内訳は◇小野中改修工事費=9339万円◇神流小改修工事費=7955万2000円◇藤岡第一小改修設計委託料=827万2000円◇鬼石北小改修設計委託料=816万2000円-など。

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