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群馬県建築課

県建築課が畜産試験場の牛舎工事の発注を計画

2021/02/18 群馬建設新聞

県建築課は畜産試験場(前橋市富士見町小暮2425)で計画している繁殖育成牛舎の建築工事について、2月補正予算の成立後早期発注を目指している。予算案には牛舎工事費3億6701万6000円のほか、堆肥舎6703万4000円などを計上している。牛舎は、予算規模から一般競争入札が見込まれ、工種ごとに分離するか、堆肥舎も一括して発注するかなどは検討中。牛舎はW造平屋、床面積1850㎡程度を見込んでいる。

牛舎の建設地は、県家畜衛生研究所から国道353号を挟んで南側の約2万㎡。現在は空き地となっている。

建設する牛舎は、黒毛和種改良研究・優良黒毛和種受精卵供給施設とする。省力化・低コスト生産の実証や普及を目的にICTを活用した施設となる。ICT機器として哺乳ロボットや分娩監視装置などを導入する。合わせて整備する堆肥舎は、W造平屋、床面積約475㎡。施設はどちらも木造となるため、県産木材の活用を検討している。基本・実施設計はモアブレーン(高崎市)が担当しており、年度内にまとめる。補正予算案には、外構工事費3775万円も計上しており、施設周辺や施設へのアクセス道路へアスファルト舗装を施す。

施設建設後となる2022年度には、東吾妻町にある吾妻肉牛繁殖センターの機能を畜産試験場へ統合し、効率化を図る。センターは県有地および借地で合わせて57haあり、庁内で跡地活用に向けた検討を進める。

畜産試験場はICTを活用した畜産を進めるため、地方創生拠点整備交付金事業として20年度に事業着手。20年度は乳牛用育成牛舎の新設を計画している。設計は仲設計(前橋市)が作成し、規模はW造平屋、床面積210㎡。20年12月24日に新築工事の入札を指名競争で行い不調となっており、現在は再入札に向けて条件などの見直しを行っているところ。各牛舎の建設で事業は完了となる。

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