那須地区広域行政事務組合（管理者・津久井富雄大田原市長）は２０２１年度予算を編成した。広域クリーンセンター大田原、黒羽クリーンオアシス、共同一般廃棄物最終処分場整備の各事業特別会計に点検修繕などの工事請負費を計上。一般会計では、新し尿処理施設生活環境影響調査委託料を措置した。

　一般会計は前年度比３・９％減の５億３６８０万円。し尿処理費の工事費９７１９万円を計上。各種ポンプやブロワ、高度処理設備などの整備に充てる。（２面に主要予算）

　また、施設運転維持管理や放射能濃度測定、堆積汚泥運搬処分、新し尿処理施設生活環境影響調査などの委託料は１億２８６２万円。新し尿処理施設については基本計画策定業務の入札を日本下水道事業団が執行。日本水工設計（東京都）が受託し、今年度末までに成果品が納入される予定。夜間急患診療所などの施設警備委託料なども措置した。

　黒羽グリーンオアシス特会は４４９０万円（前年度比２・９％増）。施設運転や水路清掃などの委託料２２７９万円、ポンプなどの整備や変電所高圧コンデンサ更新などの工事費１２６９万円、覆土材、砕石の原材料費１０７万円。

　広域クリーンセンター特会は１７億９４００万円（５９・７％減）。施設運転維持管理などの委託料４億７２１５万円、ボイラーなどの点検修繕工事費２億９０００万円。継続事業のごみ焼却施設基幹的設備改良には７億８１０９万円を計上した。

　共同一般廃棄物最終処分場整備特会は１６億４１４０万円（３５・７％減）。那須町で建設中の処分場や井戸水質検査用設備、町道維持修繕の工事費１５億８３９４万円、周辺井戸水質検査や竣工式典などの委託料２７９４万円を措置した。