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群馬県沼田市

旧久米邸洋館移築へ21年度は設計から

2021/03/04 群馬建設新聞

沼田市は、旧久米邸洋館の移築を2021年度から2カ年で進める。審議中の21年度当初予算案には、継続費として1億4651万円を設定している。移築場所は、上之町で先に移築が完了した旧日本基督教団沼田教会紀念会堂の東側を予定。沼田の中心地、大正ロマンの街並みに新たな1ページが加わる。

当初予算案には実施設計委託料672万円、監理委託料483万6000円、移築工事費5376万8000円を計上。工事費などが含まれる継続費は、年割額を21年度5860万4000円、22年度8790万6000円とした。

移築するのは、名誉市民の久米民之助翁(1861~1931年)が暮らした東京都渋谷区代々木上原の邸宅にあった洋館。大正期に建てられた歴史的に貴重な建物で、木造平屋(一部RC造)、床面積約90㎡(概寸9・4m×10・1m、テラス部除く)。当時世界的に流行していたセセッション(ウイーン分離派)風の外観。

すでに解体され建築部材は市側にある。2021年度は、保存管理計画の検討・反映させた実施設計策定作業に入ることから、工事発注時期は今後決定する。

また、旧久米邸洋館移築プロジェクトSHIBUYA to NUMATAと銘打ち、クラウドファンディングも行い、多くの支援があった。

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