新潟県測量設計業協会(山岸陽一会長)は2日、独占禁止法関係研修会を、新潟東映ホテルで開き、独禁法への理解を深めた。
研修会は、日本補償コンサルタント協会北陸支部新潟県部会、新潟県都市整備協会との共催で開催。当日は60人を超える参加者が集まった。冒頭のあいさつで山岸会長は、昨年、県内で起きた水道工事入札情報漏洩や委託業務の官製談合事件を挙げ「私たちもこのことを対岸の火と思わず、企業運営の向上に努めることが業界の発展につながると考えている。そうした意味で、本日の研修を通じて、さらなる企業倫理意識の徹底に取り組んでほしい」と研修の成果に期待した。
研修の第1部は「独占禁止法改正と最近の動き」と題し、建設業適正取引推進機構の遠藤孝史相談指導部長が、同協会初となるDVD形式で実施。最近の建設業関連の違反事例を挙げ、民需の談合事件が増加傾向にあることや、発注者から非公表情報を入手して入札すれば、独禁法や警報に違反することなどがポイントとして示された。
第2部は元新潟県知事で、にいがた緑の百年物語緑化推進機構理事長の平山征夫氏が「木を植えた男を目指して~緑百年物語のこれから~」をテーマに講演。平山氏は、自身のエピソードを交えながら、百年物語の意義を訴えた。
【写真=山岸会長、講演する元新潟県知事の平山氏】