甲州市は新年度、勝沼健康福祉センター(勝沼町休息地内)の大規模改修を計画している。老朽化が進む温泉ボイラーの更新のほか、躯体を除く内外装を改修する。新年度早々にも工事発注し、同年度末完成を目指す。事業費として約3億7000万円を当初予算案に盛り込んだ。
温泉やトレーニングルーム、大広間などがある福祉センターの老朽化により全面的に手を入れる。設計は樋沢建築設計事務所が作成した。メインの温泉については、耐用年数が過ぎ修繕が難しくなったボイラーを一式交換。今回の計画では「この工事の比重が高い」(市担当者)といい、多額の工事費を見込んでいる。そのほか浴室のタイルや天井の張り替えも予定する。
トイレについては男女合わせて8基程度の和式を洋式化。すでに洋式となっている便器についても古くなったため、併せて更新する。便器は洗浄機付きにする。床はドライ仕様にし、フラット化。間仕切りを変更しレイアウトし直す。
館内に敷かれたカーペットは張り替え、照明はLED化。外装のタイル張り替えや吹き付けを行い、屋上を含め防水対策を施す。駐車場の白線の引き直しも行う予定だ。
工事発注は新年度早々になる見通し。6月市議会で施工者との契約承認後、着工。同年度末の完成を予定している。
同施設では本年度、温泉揚湯用コンプレッサーの設置と重量シャッター・換気扇の改修を実施。ハギボーと高野建設がそれぞれ施工した。
【写真=大規模改修する勝沼健康福祉センター】