国土交通省は、新年度から新たに4車線化に着手する候補箇所として磐越自動車道の三川IC~安田IC間の約3・2㎞を選定したことを発表した。事業費には約300億円を試算しており、予算成立後の事業認可に向けて、今後、必要な手続きを進める。
国交省では2019年9月に策定した高速道路における安全・安心基本計画の中で、暫定2車線区間の解消へ課題の大きい約880㎞を優先区間に選定。財源の確保状況を踏まえて順次事業化し、おおむね10年~15年での完成を目指す方針を示していた。今回、災害や渋滞、事故発生箇所などを総合的に勘案し、新年度から財政投融資を活用して4車線化を実施する候補箇所として同区間を含めて全国14カ所、約86㎞を選定した。
19年9月の計画では、県内関係で磐越自動車道の▽西会津IC~津川IC(22km)▽津川IC~三川IC(8km)▽三川IC~安田IC(15km)―の3区間(45㎞)と日本海東北自動車道の▽豊栄SIC~豊栄新潟東港IC(7km)▽豊栄新潟東港IC~聖籠新発田IC(7km)▽聖籠新発田IC~中条IC(11km)▽中条IC~荒川胎内IC(10km)―4区間(35㎞)が優先整備区間に選定されており、本年度には西会津IC~津川IC間の約8・8㎞が事業化されている。