北陸地方整備局長岡国道事務所は2日、2020年度第3回雪崩勉強会を開催した。日本雪氷学会雪崩分科会(町田誠会長)との共催で現地調査を行い、前回21年12月に危険箇所として見回った斜面を視察した。
一行は雪崩発生の確率が高いと指摘されている湯沢維持出張所管内12地区の25斜面のうち、第2回勉強会で足を運んだ芝原地区に到着。
町田会長が積雪状況や斜面の形状等に触れながら雪崩発生の危険性を説明した。
説明開始直後に、一行の目の前で山腹斜面に小規模な雪崩が発生。町田会長が指をさす方向に一斉に注目し、参加者全員が一様に驚きの声を上げた。
町田会長は「目の前で雪崩が起きるのは滅多にない事」とし「分割して崩れるのは問題ない。量が少ないので心配ないと思う。雪が土を引っ張って地形が変わる。小規模な雪崩はこれからも出る」と起きたばかりの雪崩を分析。
当日の降雨や気温の上昇、これから加速する雪解けの進み方を勘案し、ことしは全層雪崩の危険性が高い可能性があるとした。
【写真=目の前で雪崩発生】