県企業局発電課は、四万発電所(中之条町)と白沢発電所(沼田市)リニューアル事業の進捗状況を示した。四万発電所は、月内に水車発電機更新工事の公告を目指しており、2021年度には水圧鉄管の更新などを計画している。白沢発電所は、実施設計を北電技術コンサルタント(富山県富山市)が作成中。21年度中にまとめ、22年度に工事着手したい考え。
四万発電所は、既存設備と同等の縦軸フランシス水車に更新する。既存水車発電機の撤去から製作・据え付けまでを一括しての発注を予定。最大出力は4970kW。
21年度以降は水圧鉄管約200mのほか、ゲート更新、導水路や沈砂池、水路の改修を予定しており、各工事の進捗に合わせて工事の発注時期を検討する。
白沢発電所は、取水設備と導水路トンネル、放水設備を一部改修。水圧鉄管と水車発電機などの電気設備は更新を計画している。同発電所の最大出力は2万6600kW。発電規模は現在と同程度となる。工事着手は22年度を想定。26年度の完成を目指している。
このほか、21年度から新たに、関根発電所(前橋市)でもリニューアルを予定。当初予算分に1650万円を計上し、22~25年度の債務負担行為59億7850万円を設定している。発注方法は設計・施工一括型のプロポーザル方式も含めて検討を進めている段階。工事は設備が中心となり、水路部分の改修は予定していない。