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栃木県上三川町

上三川町 総合計画後期計画、武名瀬川雨水幹線1023m、富士山市街地と公園通り完了

2021/03/11 日本工業経済新聞(栃木版)

 上三川町は、2021~25年度を期間とする第7次総合計画後期基本計画をまとめた。武名瀬川第3排水区雨水幹線の調整池から吐口までの延長1023m整備や富士山地区市街地整備事業と公園通り整備事業の完了、合葬式墓地を除く上三川霊園墓地区805区画、石橋駅東通りの整備率58・5%の達成などを目指す。(2面に総合計画施策)

 このほか、町道改良率73・3%、地籍調査進捗率27%、住宅耐震化率95%、認可区域内汚水整備率93%、浄化槽設置費補助率37・5%を設定。

 19年度実績値は武名瀬川第3排水区雨水幹線整備が0m、富士山地区市街地整備率が85・7%、公園通り整備率が75・9%、上三川霊園墓地区画数が617区画、町道改良率が72・3%、地籍調査進捗率が23%、住宅の耐震化率が90・6%、認可区域内汚水整備率が89%、浄化槽設置費補助率が31・2%。石橋駅東通り整備率の20年度実績値は39・7%。

 基本目標は①安心安全・定住②子ども・健康・福祉③産業・しごと・活力④交通・交流・連携⑤人・文化・スポーツ⑥自然・環境⑦コミュニティ・地域力⑧協働・健全財政-のまちづくり。

 安心安全・定住では田川内水被害軽減対策事業による普通河川赤沢川、井川の改修やその他河川を修繕。中心市街地や既成市街地、都市計画道路を整備し、既存町営住宅は適切に修繕・改修する。

 管路施設は新たな更新計画に基づき効果的・効率的に布設替え。公共下水道の汚水整備、流域下水道事業の推進、公共下水道及び農業集落排水の施設管理の充実、公共下水道管渠の更新計画検討にも取り組む。

 子ども・健康・福祉では教育環境整備や給食センター長寿命化、上三川いきいきプラザの施設・設備のメンテナンスを実施。産業・しごと・活力では農業用施設の適正な維持管理、田んぼダムの強化。

 人・文化・スポーツでは老朽化が目立つスポーツ施設の計画的に改修。自然・環境では公園や上三川霊園を整備。コミュニティ・地域力ではコミュニティセンター整備を整備するほか、自治会公民館の計画的な建設・改修等に対する支援や集会所施設の定期点検に基く老朽化への対応を実施する。

 協働・健全財政では公共施設の統合・再整備・廃止などの見直しを推進。庁舎施設・設備の長寿命化に取り組む。

 中心市街地整備は、拠点施設の改修やそれらを結ぶ回遊ルートを構築し、安全・快適な道路空間を確保する。

 既成市街地の整備は富士山地区の市街地整備の完了に向け、地区内の新設道路や公園等の整備を推進。願成寺地区、西浦・富士見台地区等の既成市街地は良好な居住環境の形成に努める。面整備が完了した石橋駅東地区は石橋駅東通りの早期整備や適正な沿道利用の誘導を促進する。

 都市計画道路の整備では、公園通りを2022年「いちご一会とちぎ国体」開催までに整備完了、石橋駅東通りは早期整備による全線開通を目指す。

 公共下水道の汚水整備は、市街地整備事業と関連した富士山地区と石田地区で整備を進める。

 流域下水道事業は、宇都宮市や下野市との鬼怒川上流流域下水道(中央処理区)エリアでソフト・ハード両面から広域化・共同化に向けた検討を進めていく。

 公共下水道及び農業集落排水の施設管理は、今後の経年化による老朽施設と維持管理費の増加を見込みストックマネジメントに基づく下水道施設の改築・更新費用の平準化や公共下水道及び農業集落排水事業の統廃合に向けた検討を進める。

 教育環境整備では長寿命化を見据え、老朽化の進む各学校施設・設備を修繕するほか空調機器や防犯カメラの適正な維持管理、児童・生徒数の推移を踏まえ適正配置に向けた調査・研究を行っていく。

 農業用施設の適正な維持管理では農業生産を支える水路、堰等の土地改良施設の機能維持を図るため計画的な改修整備を推進する。

 道路・橋梁の維持管理では、橋長15m以上の道路橋を町公共施設等総合管理計画に基づいて修繕。橋長2m以上の橋梁は県道路メンテナンス会議の方針に基づく点検・診断・措置を実施する。

 公園整備は、富士山地区及び願成寺地区など市街地整備事業を実施する地区の街区公園で道路整備等の進捗状況を踏まえた整備を推進。富士山公園についてはニーズに応じた改修を検討する。

 上三川霊園整備では、今後の墓地需要を踏まえた第4期造成工事を実施する。

 コミュニティセンター整備では、既設のコミュニティセンターで必要な改修工事を順次実施。(仮称)本郷コミュニティセンターには、活動拠点施設として計画的な整備に努める。

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