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新潟県長岡地域振興局地域整備部

ゲームで測量体験/栃尾高校で土木教室

2021/03/12 新潟建設新聞

 県立栃尾高校で先月、土木・建設業の魅力を伝える「みんなの土木教室(土木出張PR)」が開かれた。高校生の進路選択の一助にと、県長岡地域振興局地域整備部が主催。座学と体験実習で土木の仕事を紹介した。

 県が継続的に実施しているこの企画には、県測量設計業協会、建設コンサルタンツ協会北陸支部、県建設業協会の3団体も参加。10人の参加者が2部構成の授業を支援した。

 最初に長岡地域整備部計画調整課の浅香尚文計画専門員が「進学や就職の参考にしてほしい」とあいさつし、メンバーを紹介。続く測量に関する話では長測の社員が担当し、測量機器のトータルステーション、レベルの違いを解説。同校至近の栃尾中央公園付近の距離等を測量したデータを示し、測量士の資格取得には高校卒業後に専門学校などで学ぶ方法と独学で資格試験を受ける方法があることを伝えた。

 体育館に場所を移しての実習は、長測の社員が考案したゲームによるトータルステーションの体験に、参加した2年生23人が順にチャレンジ。お手玉状のボールを投げ、各自が機器をのぞき込んで計測値をボードに記入。距離の差に一喜一憂する姿が見られた。

 県建設業協会から参加した中越興業の細川さんは「高卒で入社する人はいる。定着率は3人入ったとして3年以内に1人辞めるかどうかで、すぐに離職はない。県内には土木関係の専門学校はないので、この様な県の土木教室で建設の仕事を知ってもらうのは重要」と感想を語った。 

【写真=計測機器を体験】

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