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群馬県太田市

太田市は西消防署の建て替えスタート

2021/03/12 群馬建設新聞

太田市は太田市消防本部西部消防署(分署)(新田金井町607)の建て替えに向けて2021年度、設計業務に着手する。当初予算案には実施設計委託料1998万7000円を計上している。発注時期はこれから検討に着手する。設計業務は21年度中に完了させ、22年度から敷地内で工事着手。22年度は既存の訓練塔の解体工事などを主に行い、23年度に分署の新築工事を本格化、2カ年で工事を完了させる見通し。

21~24年度の4カ年計画で定めた総合計画の実施計画によると事業費内訳は、21年度2億5000万円、22年度5000万円。現段階の計画は21年度に訓練塔の解体工事を先行して実施、解体後に新築工事を進め、完了次第、既存の事務棟を解体する流れ。

分署の新築工事は沢野分署以来で、同工事は建築、電気設備、機械設備の3分離の一般競争入札で公告している。建物規模が同程度となるため、同様の工事発注方式が想定される。

新たな事務棟は通常の分署機能とともに個室の仮眠室や女性専用室などのプライバシーに配慮した部屋も整備する方針のため、既存の分署よりも広くなる見通し。

西部消防署の敷地面積は3768㎡。事務棟は1988年に建てられ、S造2階建て、延べ床面積は711㎡。訓練塔はS造3階建て、延べ床面積は183・19㎡。

水槽付き消防ポンプ自動車や消防ポンプ自動車など7台の車両が設置されている。建て替えにあたって基本構想は業務委託を行わずに、市内部の検討でまとめた。

建て替えにあたり、2020年9月に完成した桐生市消防本部桐生消防署東分署、18年度に竣工した前橋市消防局南分署城南分署を参考にするため、視察を行っている。

同市の消防本部で建設から年数が経過しているのは00年に建設された尾島分署(粕川町432-1)となり、財政状況も見極めつつ、機能維持を図る。同分署は敷地面積5864・73㎡。事務棟はS造2階建て、延べ床面積1140・94㎡、訓練塔はS造6階建て、延べ床面積424・76㎡。

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