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国土交通省北陸技術事務所

除雪トラックの新技術/操作の自動化公開

2021/03/17 新潟建設新聞

 北陸地方整備局北陸技術事務所はこのほど、長岡市の国営越後丘陵公園事務所において、最新の作業装置を備えた除雪機械のデモ走行を実施した。レバー操作を自動化し、オペレーターの負担を軽減。安全性の向上や担い手確保につながる技術として公開した。

 雪のトップランナーとして最新の知見と設備を駆使し、道路の雪対策に特化した活動を進めている同事務所は、これまでも除雪機械の操作の自動化を研究。2018年度までに準天頂衛星システム「みちびき」による自車位置計測技術を用いた除雪ガイダンス装置を開発。昨年度には除雪トラックのサイドシャッタを自動化する現場検証を行った。

 本年度はフロントプラウを左側に傾ける操作とグレーダ装置の左右伸縮操作の自動化を検証するとして、公園事務所前の駐車場を公開の場とした。デモ公開では、装置搭載車がフロントプラウ、グレーダ、サイドシャッタの順に、自動で作動しながら2回ずつ走行。

 次年度以降は、今回の操作に上下の動きを加える検討、設計を進める予定だ。

 現状の除雪トラックには、運転のほかに操作するレバーが7本、スイッチが19個あり、北陸技術事務所は「複数のレバーを操作しなくても自動で除雪ができ、オペレーターは運転に専念できる。初心者でもベテラン並みに操作できるような技術を目指したい」と語った。

【写真=操作の模様を映すモニター、目印の旗を付けたサイドシャタ」

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