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栃木県河内農業振興事務所

河内農振、63ha,イチゴ団地も整備、海道で圃整工着手へ

2021/03/23 日本工業経済新聞(栃木版)

 県河内農業振興事務所は新年度、海道地区(宇都宮市海道町ほか)で圃場整備工事を計画している。イチゴ団地の利用を見込む圃場を含む箇所で工事を予定。全体面積は63・4ha。事業予定期間は2025年度まで。国の今年度補正予算に呼応し2億6000万円の事業費が配分された。

 区域は一般県道氏家宇都宮線(白沢街道)西側の南北に細長い水田主体の農地。中央を一般県道下岡本上戸祭線が横断。農地は不整形で狭く、用排水兼用の土水路となっている。今年度から農地整備事業に着手。実施設計を八汐コンサルタント(宇都宮市)に委託している。

 標準区画50㌃の圃場整備を行い、用水路9・7㎞、排水路9・4㎞などを併せて整備。幅6mの幹線道路はアスファルト舗装(3・6㎞)、幅5mの支線道路は砂利舗装(3㎞)とし、区域上流の添堀用水も1・6㎞を改修する計画。自動給水栓を設置し、用水をスマートフォンで管理するなど省力化技術を導入する。総事業費は11億3000万円。

 地区では農地整備による生産性向上を契機にニラやトマトなど収益性の高い作物の生産を拡大。いちご団地は地元の土地改良区がいちご経営を目指す就農者を募集して生産者を決定。3団地(各団地ハウス面積1ha)を区域内の北部、中央、南部に1カ所ずつ配置する予定。2021、22、23年度に1カ所ずつ整備していく方針。工事は秋以降の実施が見込まれる。

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