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茨城県古河市

不良土工2カ所を想定/駅東部区画整理に7・2億円

2021/03/25 日本工業経済新聞(茨城版)

 古河市は古河駅東部土地区画整理事業で、2021年度は西牛谷辺見線の中央北側約400m区間で道路改良工事を推進するほか、県が架け替えを進める鹿養上橋の西側で区画道路整備、第5調整池南側の雨水排水施設整備を計画している。また不良度分別工事2カ所を想定。工事箇所や延長などを精査した上で、順次発注する。21年度事業費には街路整備に4億3073万3000円、土地区画整理に2億9797万4000円を設定した。25年度の事業完了を目指す。

 街路整備は都市計画道路や区画道路、雨水排水施設の整備などを推進している。

 都市計画道路西牛谷江辺見線は全体延長約3030mで、土地区画整理事業地内では南北軸の約1600mで整備を進める。このうち北側と南側で約400mずつ整備を完了。中央の約800m区間については、西牛谷大和田線との交差点北側の約400mを先行して取り掛かる方針。幅員は27mを想定。

 区画道路は県道古河総和線の北側に位置する鹿養上橋の架け替えや向堀川護岸改修とも調整しながら、同橋の西側で実施する計画。幅員は6m(歩道なし)~13m(両側歩道)を見込み、両側に管渠型側溝を設ける。

 雨水排水施設は向堀川へ合流する支川の振り替えに伴い、ボックスカルバート工を実施している。21年度は第5調整池南側の約50mで整備を予定し、断面は縦横1・9mとなる。

 区画整理関係では、地中のコンクリートやごみなどが混ざる不良土の撤去、入れ替えを行っており、21年度は西牛谷小堤線南側と、西牛谷大和田線北側の2カ所を想定する。

 21年度事業費の内訳は、街路整備が工事費2億6611万3000円、実施設計委託料1797万円、測量委託料1415万円、事業計画委託料468万円、補償調査委託料2960万円、仮換地変更図書作成委託料890万円、除草委託料400万円、移転補償費8432万円。

 区画整理は工事費1億7030万円、不良土処理委託料8000万円、補償調査委託料500万円、看板設置委託料60万円、移転補償費105万円、地代家賃補償費1050万円を配分する。

 古河駅東部地区は既成市街地に挟まれ、公共施設などの基盤整備が遅れていることから、土地区画整理による公共施設の整備改善および宅地造成を計画。1997年に都市計画決定、98年に事業認可を取得し、2000年に着工した。

 対象は西牛谷、下辺見、上辺見、大堤などで、事業面積は84・7ha。総事業費は207億7700万円を見込む。進捗率は19年度末時点で51・3%となっている。


 【写真=計画図】

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