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新潟県長岡市

妙見を核に6浄水場を3浄水場へ再編

2021/03/30 新潟建設新聞

 長岡市は、長岡市水道事業経営戦略(案)をまとめた。計画期間を2021年度~30年度とし、今後50年間を見据えた水道事業の基本計画として策定する。主な計画として妙見浄水場を核に、栃尾および越路浄水場を加えた3浄水場への再編を予定。現状6浄水場を10年後には4カ所、将来的に3カ所へ集約する。

 一方、大貝浄水場は統廃合を検討。与板および寺泊浄水場を妙見浄水場へ統合することにより、更新事業費40億円と1年当たり1億3000万円の運転コスト削減を見込む。

 スケジュールおよび費用として与板・寺泊統合事業が60億円(21年~27年)、老朽施設・管路更新事業267億円(21年~30年)、鉄道横断箇所保安バルブ設置3億円(21年~25年)、石動減圧弁更新3億円(21年~24年)。簡易水道老朽化施設・管路更新事業は22億円(21年~30年)、中山浄水場更新事業は5億円(21年~29年)をそれぞれ見込む。

 19年度の市の水道管は、管路総延長2205㎞のうちダクタイル鋳鉄管が52%、硬質塩化ビニル管が34%の割合。

 市は人口減少に伴う給水量減のため、30年度には上水道施設利用率が51%、簡易水道も37%にまで落ち込むとの試算に立ち、施設能力の余剰を懸念。今度50年間の上水道施設更新費用を923億円、簡易水道更新費用197億円との試算を踏まえ、10年間の戦略的な取り組みとして浄水場の再編を計画する。

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