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埼玉県さいたま市

さいたま市が大宮駅東口駅前広場を2層化へ

2021/03/31 埼玉建設新聞

 さいたま市は、大宮駅東口駅前広場の再整備と付随する地下車路ネットワークの構築に向けた都市計画素案の作成に乗り出す。4~5月にも策定業務の委託先を決める一般競争入札を公告し、2021年度内に素案をまとめる考え。路線バスの拠点でもある駅前広場では周辺まちづくりとも連携して、広場の2層構造化や歩行者目線の空間創出などを目指す。23年度の都市計画決定を見据えている。

 21年度予算のうち、「大宮駅グランドセントラルステーション(GCS)化構想の推進」のために確保した1億3491万3000円の一部を都市計画素案作成業務の委託費に充てる。市は、大宮駅周辺を対象とする新たなまちづくり方針「大宮GCSプラン2020」を25日に策定した。都市計画素案の作成は同プランに基づく最初の業務委託となる。

 具体的な検討内容について、東日本交流拠点整備課の担当者は「外部コンサルへの委託範囲を整理している段階」としている。

 GCSプランによると、東口駅前には四つの開発街区(西、北、中、南)が位置している。駅前広場の再整備は、中地区の範囲を主に活用する形で進める。地上部と地下部の2層構造の広場に造り替える方向で、地上に歩行者デッキやバス・タクシーの乗降場、地下には一般車の乗降場などを配置するイメージを持っている。広場の車道はL字型で構築する。

 駅前広場の下を通る地下車路ネットワークについては、周辺の開発街区の進展に関わらず整備を進められるよう、地下車路を先行整備してから駐車場を接続する行程案を決めている。

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