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国土交通省信濃川河川事務所,新潟県長岡市

長岡地区河川防災ステーション整備計画が認可

2021/04/22 新潟建設新聞

 北陸地方整備局と長岡市が連携で新設する「長岡地区河川防災ステーション」の整備計画が承認され、16日、アオーレ長岡において登録伝達・確認書締結式が行われた。信濃町、左近町の2カ所で本年度に水防センター等の整備に着手し、2021年度の供用開始を目指す。

 計画では信濃川河川事務所の隣接地2100㎡の用地に、市が水防センターを整備。延べ床面積500㎡、2階建てで新築する。水防活動基地、復旧用資材の備蓄庫を配置し、平常時は休憩所や川の学習の場としても活用する。センター隣には国が災害対策車両庫を新設。長岡花火の観覧場所として利用されている河川敷は、レクリエーション広場として活用方法を検討する。

 左近町地先の太田川堤防沿いの市有地2万㎡には、国が備蓄資材置き場とヘリポートを設置。災害時の水防活動の迅速化を図る。この2カ所の距離は約1・6㎞で、堤防道路を利用しての往来が可能。

 本事業は3月18日に新規登録された全国6カ所のうちの一つ。北陸地整管内では、長野市の千曲川長沼地区ステーションも新規に加わり、全国では143カ所が登録済みとなる。

 信濃川河川事務所の今井誠所長は「河川の令和の大改修を進めているが、洪水の頻発化で水防活動の拠点となる。平常時の利用も含め、市と協力して進めたい」と感想を語った。

 磯田市長も整備を歓迎し「地元水防団の活動拠点整備を国にお願いしてきた。水防訓練や防災学習の場としても利用したい。今後も国と連携して水害対策に取り組みたい」と抱負を語った。

【写真=今井所長(右)と磯田市長】

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