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6月にも設計入札 甲州市の勝沼中大改修

2021/04/24 山梨建設新聞

 甲州市は勝沼中の大規模改修に向け設計に着手する。早ければ6月にも入札を行い業務委託する見通し。当初は2025年度の着工を見込んでいたが、大和中との統合が決まったことで計画を前倒しする。年内に概算の工事費などを算出し、来年度当初予算案に事業費を計上したい考えだ。

 仮設校舎などは造らず現校舎を使用しながら一部ずつ改修。22、23年度の2カ年かけて工事を進める。改修するのはA棟(管理・教室棟)、B棟(技術科室)、体育館のうち、築49年と最も古いA棟のみ。給食室は給食センター化に伴い昨年度取り壊した。

 A棟はRC造4階建てで、延べ床面積は3493㎡。甲州市立学校施設整備計画では、「屋根・屋上」「外壁」については、おおむね良好な状態を示すA判定だが、「内部仕上げ」「電気設備」は経過年数を踏まえC判定、「機械設備」はD判定と劣化が著しい状態となっている。

 甲州市公共施設等・個別施設計画では、同改修の実施時期を25~26年度としていたが「勝沼中と統合することが決まったため前倒しすることになった」(教育総務課、以下同)。工事費については同計画で2カ年計4億6100万円と見込んでいるが「おそらく、そこまでは掛からないだろう」としている。

 設計については「6~7月ごろに入札を行い委託したい」との見通しを示した。当初予算にその経費656万円を計上している。年内には概算工事費などをまとめ、来年度当初予算案に事業費を盛り込む方向で準備を進める。


【写真=改修する勝沼中】

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