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長野県安曇野市

明科駅周辺まちづくり事業の進捗状況を住民に説明

2021/04/28 長野建設新聞

安曇野市は27日、地域づくり団体「明科いいまちづくろうかい!!」などと協働で、明科駅周辺まちづくり事業の現在の進捗状況と今後の予定を明科公民館で説明し、多くの地元住民が市担当課からの説明を聞いた。この事業は2018年度から22年度までの5カ年で、国からの交付金を活用し、総事業費約18億円をかけて整備を進めている事業。

説明に入る前に、都市計画課横山課長は「本日は現在の事業の状況や、今後の事業を進め方や予定についてを説明させていただく。地域の皆さんには今後も振興事業に対してご支援ご協力をお願いする」とあいさつした。

進捗状況の説明では、①明科駅前広場整備②駅前バリアフリートイレ棟③生活の小径・低未利用地の活用検討④国道19号の街路灯整備⑤道路改良(観光動線)⑥龍門渕公園の活用⑦あやめ公園の活用⑧まちなか道路整備⑨地区内のサイン整備の9項目の事業についてを担当者が説明。

①明科駅前広場整備については、昨年度まで南側駐車場造成工事、一部擁壁工事の実施。本年度は歩車道および入口部造成工事、トイレ棟工事の実施、シェルター設置を予定。来年度は既存トイレを取壊し、残りの駐車場整備、出口部、広場の造成、歩車道整備、サイン(案内板)の設置を計画している。

②駅前バリアフリートイレ棟整備については、現在設計を進めており、本年度工事を実施する運び。工事着工は10月頃を計画しており、年度末までに完成させる考え。

④国道19号の街路灯整備については、防災面、鳥害を考慮し高さ3.5mとし、形状はシンプルな棒状とする。工事については東栄町交差点から南側に5基の設置を行っている。本年度も引き続き設置場所を決定し、設置を進めていく。

⑤道路改良(観光動線)と⑧まちなか道路整備について、市道明科4143号線は国道との3差路を改良、交差を分離する。現在は自動車のすれ違いが困難となっているが、センターラインを引いた2車線に拡幅するとともに、広めに路側帯を道路北側に設け、歩社分離し駅前から公園・明科高校へ向かう動線を確保し、本年度工事を完了させる。市道明科4145号線は、丸山ふとん店前のクランクの交差点を解消し、明科支所から公園まで同じ幅員のセンターラインを引いた2車線の道路を整備する。また、駅前から来た歩行者が公園方向に歩く動線確保のため、道路南側に歩道を設ける。本年度は工区に分けた工事を実施する予定。市道明科1級3号線は、国道19号と直角交差になるよう、大きくカーブを描く形に改良。また、国道の歩道整備と連続するよう、市道東側に歩道を設置する。

⑥龍門渕公園⑦あやめ公園の活用については、昨年度までに既存トイレの改修、シャワー施設の設置を実施した外、あやめ公園の園路の舗装を行った。本年度は龍門渕公園親水エリアの再整備を実施を予定している。内容としては河川からの取水が上手くできないことから、現在の河床から30センチ切り下げる工事を行い、取水できるようにする。また、石張スロープや階段を設置し、利用しやすいようにする。

また、前回までの意見交換の中で要望があったトイレ複合施設の新設について、どのような経過で整備を断念したかについて担当者は、「地元住民の利活用や管理運営がなされていけば整備効果があると考えていたが、意見交換の中で継続した利活用や管理運営は難しいと判断した」と説明した。

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