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新潟県長岡市

大手通再開発A-1・2街区で祈願祭と起工式挙行

2021/04/28 新潟建設新聞

 長岡市の目玉事業、大手通坂之上町地区第一種市街地再開発事業が着工の運びとなり、26日に現地においてA-1、A-2両街区の安全祈願祭と起工式が挙行された。本事業は長岡市が中心市街地活性化基本計画に基づく地方創生の拠点として計画し4つの棟で構成する米百俵プレイスの呼び名で構想を固めてきた。

 起工式で磯田達伸市長は「昭和の時代から検討が始まり、1995年の協議会発足から26年経過した。関係者の苦労に敬意を表する。第四北越銀行の参画で事業が大きく進展し、URからの協力や国からも財政支援をいただいた。産業振興の拠点をつくり、選ばれるまち長岡を目指したい」と述べた。

 花角英世知事はメッセージを寄せ「老朽化や中越地震などにより早急な再開発が望まれてきた。米百俵の精神に基づく国漢学校跡地に複合施設を整備することは、中越地域の地方創生を拡大する。魅力ある施設整備を願う」と着工を歓迎。

 経済産業省関東経済産業局の濱野幸一局長は「長岡市と産業デジタル化、イノベーションを構築し、地域の稼ぐ力を強めたい。工事の安全を祈念する」と祝辞を寄せた。

 A-1街区には店舗と共同住宅82戸のマンションで構成する「住まい・にぎわい棟」をRC造14階建てで新設。敷地面積約2500㎡、延べ床面積約1万1200㎡の規模で、大和ハウス工業が建築主、福田組が設計・施工を担当する。

 A-2街区の旧大和長岡店跡地にはS造10階建ての米百俵棟西館を建設する。UR都市機構が建築主、松田平田設計(東京都)が設計を担当し、大成建設・中越興業JVが工事を受注した。第四北越銀行が1・2階、6~10階を使用する。3~5階は2023年度に着工する米百俵棟東館との往来が可能な「人づくり・学び・交流エリア」を配置する。

 両街区とも23年度のオープン予定。

【写真=磯田市長、大成建設常務北陸支店の岡田正彦支店長(左)と福田組の荒明正紀社長】

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