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千葉県山武郡市環境衛生組合

新ごみ施設基本計画を発注/山武郡市環境衛生組合/指名競争で21日開札/リサイクル基本構想も

2021/05/17 日刊建設タイムズ

 山武郡市環境衛生組合(山武市松尾町金尾1149―1、管理者・松下浩明山武市長)は「ごみ処理施設整備基本計画策定業務委託」および「リサイクル施設整備基本構想策定業務委託」の指名競争入札手続きを開始した。開札日は21日。基本計画策定業務は、新ごみ処理施設整備の基本計画の策定と、それに伴う調査等を実施。業務期間は2022年3月31日まで。基本構想策定業務では「ごみ処理施設整備基本構想」を踏まえ、リサイクル施設の整備に関する方針を設定する。業務期間は本年10月31日まで。

 基本計画策定業務においては、基本項目の整理を行うほか▽処理方式▽環境保全目標▽施設整備計画▽概算事業費▽事業方式と発注方式▽事業スケジュール――などを検討する。

 基本項目の整理では、施設の処理対象物および計画処理量を検討し、計画目標年次における施設整備規模を設定。処理方式については、ごみ焼却施設およびリサイクル施設について検討。施設整備計画に関しては①ごみ焼却施設計画②リサイクル施設(設備)計画③土木建築計画④施設配置計画⑤運転・管理計画⑥災害発生時に対する計画⑦余熱利用計画――をまとめる。事業方式は、施設整備と運営を分離した方式、施設整備と運営を一体とした方式(DB方式、PFI方式)について検討する。

 また、リサイクル施設基本構想は、既存施設の稼働状況を把握・整理し、課題を抽出。そのうえで、施設の整備に係る基本的事項(計画条件)を整理し、各処理施設に必要な規模、機能構成等や整備パターンについて検討案を設定し、経済性を評価する。

 新ごみ処理施設の建設場所は、現施設の東側に隣接する約5・1haを予定。処理能力は日量80t(40t×2炉)の計画。建設に係る事業費には、用地等を除き約88億4000万円を見込む。25年度に着工し、28年度の稼働を目指す。

 21年度は基本計画策定業務とリサイクル施設基本構想策定業務のほか、用地測量業務、地質調査業務、用地造成基本設計業務、立竹木調査業務などを予定。いずれも第1四半期の委託を予定しているが、測量業務については第2四半期にずれ込む可能性がある。

 当初予算には、ごみ処理施設建設に伴う各種業務委託6685万3000円、新施設用地測量業務委託1963万5000円を計上。さらに、用地造成基本設計業務委託に21~22年度を期間とする限度額1038万4000円の債務負担行為を設定した。

 施設の整備にあたり、建て替えに向けた「ごみ処理施設基本構想策定業務」と「新炉建設適地調査」を19年度に実施。20年度には「循環型社会形成推進地域計画策定業務」を委託。いずれも環境技研コンサルタント(千葉市中央区都町3―14―4)が担当した。

 同組合のごみ焼却施設は1994年7月に着工し、96年3月の竣工。全連続燃焼式流動床炉で、処理能力は日量110t(55t/24h×2炉)。建物規模等はRC造一部S造地下2階地上5階建て延べ5743㎡(建築面積3052・30㎡)。設計・施工は日本鋼管(現・JFEエンジニアリング)。施工監理は環境技研コンサルタントが担当した。2013~14年度には基幹的設備改良工事を実施している。

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