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栃木市渡良瀬サイクルパーク、自転車コース、パンプ整備、7月から設計、11月着工

2021/05/15 日本工業経済新聞(栃木版)

 栃木市は、仮称・渡良瀬サイクルパーク整備事業に着手する。藤岡渡良瀬運動公園(藤岡町)に約1・5㎞の自転車用コースやスケートボードなどができるパンプトラック、駐車場を整備。遊具を改修し、簡易トイレも設置する。地方創生拠点整備交付金の採択を受け、総事業費は1億6406万円。6月議会に補正予算案を提出。自転車用コース、遊具、駐車場は7月から設計を委託し、パンプトラック、トイレの設置とともに各工事を10月までに入札。11月から着工し、来年3月に完了させる。

 渡良瀬遊水地周辺の利根川と渡良瀬川沿いには大規模自転車道が整備され、東京や埼玉方面から多くのサイクリストが利用。市内への来訪する人は少なく、多くが通過している。

 サイクルパークは市が3月に策定した「食とスポーツによる地域活性化及び観光振興計画」に位置付けた事業。自転車関連の体験ができる環境を整備し、スポーツ振興や健康増進、交流人口増加による地域の活性化につなげる。

 計画では、公園中央の野球場などを周回する自転車用コースを整備。走行路はイベントができるエリアを含め必要な舗装を施し、コース沿いに搬出可能な簡易トイレを2カ所設置する。

 自転車用コース内側の芝生広場などにBMX(バイシクルモトクロス)とキックバイクのエリアをそれぞれ配置。BMXエリアにはパンプトラックを設置し、キックバイクエリア内は舗装する。

 BMXエリア北側の子どもの広場では、劣化により使用禁止となっている木製遊具を撤去し、新たな遊具を設置。駐車場は公園北側で使用されていないテニスコート部分を中心に整備する。

 交付金計画額は自転車用コースが8536万円、パンプトラックが2750万円、遊具が1540万円、駐車場が2090万円、トイレが990万円。このほか市単独事業費の500万円を既存遊具の撤去に充てる。

 パンプトラックはBMXやスケートボード、キックバイク、インラインスケートなどが楽しめる移動可能な組み立て式を設置。来年1月から設置工事を予定。簡易トイレは12月から工事を実施する予定。

 整備にあたっては自転車用コース、パンプトラック、トイレをスポーツ連携室が公園緑地課の支援を受けながら担当。遊具、駐車場は予算や入札などをスポーツ連携室が担当し、設計と工事は公園緑地課が担当。

 整備後の管理運営は公園緑地課が行い、自転車用コースとパンプトラックの運用管理は直営または委託を含めて検討していく。

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