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新潟県長岡地域振興局地域整備部

中学生が測量体験/小千谷中で土木教室開く

2021/05/18 新潟建設新聞

 出前授業は13日にも同じ内容で開催。2年生174人が半数ずつに分かれて座学と実習に臨んだ。

 測量の仕事を紹介した宮内測量設計事務所の羽鳥正和さんは、最初に県測量設計業協会について説明。仕事の特徴として「測量は工事の初めの一歩。一つとして同じ現場がなく、新鮮。ここから工事が始まるというやりがいがある」と語りかけ、地形測量のほかに流量測量、交通量調査、ハザードマップの資料作成なども手掛けると加えた。

 実習では、同社が持ち込んだライカ社製のトータルステーション5基を使った測量機器体験が行われ、スコープをのぞいた生徒たちは「あんなに遠いのにはっきり見える」と驚いた様子。

 座学では建設コンサルタンツ協会北陸支部、県建設業協会女性部もそれぞれの仕事を紹介し、災害復旧などの公共事業に携わる意義、形に残る仕事ができる達成感、住民に感謝される喜びなど、やりがいを強調することも忘れなかった。

 授業の結びに資格について触れた羽鳥さんは「測量士、士補の資格が必要だが、高校卒業後に就職しても会社で指導して資格を取らせている。何よりも大事なのはやる気」と話し「ぜひ進路選択の一つに加えてほしい」と呼び掛けた。

 結びの話に立った長岡地域整備部の浅香尚文計画専門員は、最近の傾向を説明し「建設業は危ないイメージがあるが安全意識が高くなり、事故件数は減っている。女性の進出も急拡大している。ぜひとも土木を選択に含めてほしい」と語った。 

【写真=2年生が座学と実習に臨んだ】

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