長野林業土木協会(木下修会長)は14日、長野市のホテルメトロポリタン長野で2021年度定時総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で木下会長(木下建工)と副会長の水本豪氏(木曽土建工業)、吉澤利文氏(吉澤組)を再任した。
木下会長理事はあいさつで「頻発する自然災害を目の当たりにし、国土保全機能の維持・向上が極めて重要であることを認識した。これからも治山施設の整備・強靱化や、災害に備えた林道の改良整備などに取り組んでいきたい。さらに、林業を担う人材育成も積極的に推進するとともに、20年度に引き続き重大災害ゼロを達成したい」と述べた。
議事では20年度の事業報告や収支決算報告、21年度事業計画・収支予算などの各議案を滞りなく審議、承認した。本年度事業計画には◇働き方改革への対応◇国民の安心・安全な暮らしを確保するため、荒廃山地の早期復旧と、防災・減災、国土強靱化の5か年加速化対策への貢献◇労働災害ゼロ達成-などを盛り込んだ。
■治山・林道工事コンクール受賞者称える
また総会では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため表彰式が取りやめになった20年度治山・林道工事コンクール受賞者が紹介され、中部森林管理局の吉村洋局長が代表者へ表彰状を授与した。
吉村局長は「災害などで悪条件の中、非常に品質の高いものを安全に仕上げていただいた。皆さま方のご尽力に心から敬意を表したい」と受賞者の功績をたたえた。
これを受けて受賞者を代表して謝辞に立った奥田工業の奥田和彦代表取締役が「この表彰は皆さま方のご指導があったからこそ。今後も地域社会に貢献できるよう努めていく所存です」とさらなる活躍を誓った。
新役員は次のとおり。(敬称略)
◆会長=木下修
◆副会長=水本豪、吉澤利文
◆理事=栁澤洋一(柳沢建設)、高宮善郎(高宮組)、傅刀宗久(傅刀組)、佐々木正博(富貴屋建設)、木下勝貴(木下建設)、林博(大林工業)、奥田和彦(奥田工業)
◆監事=藤木司(上村建設工業)、勝間田剛(勝間田建設)
◆常務理事=永井隆雄(事務局)
※会員数64社