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群馬県片品村

片品村が北部浄化センターでし尿処理施設を増設

2021/05/19 群馬建設新聞


片品村は北部浄化センター(越本2960-2)で、し尿処理設備の増設工事を計画している。搬入口などを備える建屋建設がメインとなる工事で、11月ごろに指名競争入札を行う。設備関連を分離せず、一括して発注する考え。下水道事業特別会計の当初予算で確保した下水道建設事業の工事費1億6000万円を充てる。

現在のし尿は、沼田市へ搬入している状況。国土交通省の下水道広域化推進総合事業の補助を受けて、村内でのし尿処理を目的として、北部浄化センターの施設増設工事を実施することとなっている。

北部浄化センターは2001年度に供用を開始した。計画汚水量は一日平均1155立方m。処理能力は最大で3600立方m/日となっている。処理方式についてはオキシデーションディッチ法を採用している。

今回の増設により、衛生車からし尿を受け入れる搬入口を設置、同設備を収納する建屋を建設する。建屋はRC造とし、衛生車2台分が入る規模を想定している。

前処理装置を新たに設置するかは検討している段階。このほかの脱水装置などは、既設の下水処理設備を利用して処理する方針となっている。設計業務は技研コンサル(前橋市)が担当しており、10月をめどにまとめる予定。

設計作業が完了した後、速やかに工事の指名競争入札を実施する方針。現状では年度内に工事を終え、2022年度からの処理開始を目指している。

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