加茂市は文化会館の大ホール天井耐震設計について、早ければ今週中にも指名通知を行う。入札は6月中旬となる見込み。
19日の市議会臨時会で、耐震設計費2100万円の補正予算を上程し、承認を得た。7月ごろから設計に着手する。委託期間は7カ月ほど。
工事費は3億4300万円を見込む。緊急防災・減災事業債を活用するため入札手続きを年度内、正式な契約を来年度としている。早ければ3月の補正予算に盛り込みたい考えだ。工事完了は2022年度末を目指す。
施設は1981年12月の竣工で、延べ床面積5211㎡、構造はRC一部S造、地下1・地上4階建て。このうち大ホールはプロセニアム形式で、延べ床面積約1540㎡。1085席(うち車いす3席)。オーケストラピット、楽屋、リハーサル室、浴室などを擁する。場所は、加茂市役所庁舎に隣接する幸町2。
大ホールの安全確保が難しいため、昨年4月に文化会館利用の中止を決断している。天井耐震化についてはあくまでも安全性確保と利用の再開を目的としており、今後、公共施設の適正配置計画の策定を経て、複合化や大規模改修も視野に検討していく。
【写真=利用休止中の文化会館】