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那須中央病院、本館建替11月頃着工、総工費28億、施工者10月頃選定

2021/05/29 日本工業経済新聞(栃木版)

 医療法人社団亮仁会(大田原市下石上1453、臼井健夫理事長)は、那須中央病院の本館建て替えを11月頃に着工する。9月後半から10月に入札手続きを行い、10月頃に施工業者を選定予定。2023年5月の開業を目指す。入札方法は指名競争を視野に入れている。総工費は28億3000万円。新病院整備には医療機能分化連携支援事業費補助金を活用する。

 新本館はRC造3階建て約6500平方mを想定。設計は共同建築設計事務所(東京都新宿区)が担当。新館南病棟と健診センターの中間地点に建設する計画。

 建て替えのほか、新館南病棟1階改修(973平方m)、既存本館・検査棟と健診センターの解体(4710平方m)、外構造成(5200平方m)を実施する。本館解体跡地は外来者駐車場(200台)、健診センター跡は職員用駐車場(100台)に整備する。

 建て替える新病棟に機能を移設するのは①本館1階(歯科・リハ・救急室・検査棟含む)の全機能②新館南病棟3階の急性期病棟40床(46床から6床減)、2階の包括ケア病棟56床(48床から8床増、健診センターの2床含む)。

 ③手術室・中材・管理部門(総務・経理・入退院会計窓口)・厨房含む栄養科職員食堂ほか新館1階の全機能④同仁苑内訪問介護・ケアプラン。

 また、病院北側の用地約5000平方mを従業員駐車場(200台分)に整備するため調整。取得予定地は亮仁会が運営する介護老人保健施設同仁苑の西側でサービス付き高齢者向け住宅などの事業展開も視野に入れている。

 計画地は大田原市下石上1453外、敷地面積1万7823平方m。国道4号東側、野崎工業団地西側に位置。

 既存施設は一般病棟(1病棟46床)、医療保険適用療養病棟(2病棟73床)、地域包括ケア病棟(1病棟48床)、その他2床の169床で構成している。

 本館と検査棟は1982年に完成。耐震基準は満たしているものの老朽化が著しい。今後の医療区分の厳格化を見据え、療養病棟の一部で入院透析患者受け入れを行うとともに回復期病床(包括ケア病棟)を増設することで中長期的な稼働安定を図る。

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