県総務部資産経営課は、安房合同庁舎と鴨川庁舎の再整備を実施する。安房地域の庁舎を集約し、旧安房南高校跡地の一部に新庁舎を建設するとともに、安房保健所の鴨川地域保健センター庁舎を建て替え、鴨川庁舎と集約化する。いずれも、建物は事務所棟と書庫・車庫棟で構成。安房合同庁舎は、事務所棟がＲＣ造４階建て延べ約６３００㎡、書庫・車庫棟がＳ造２階建て延べ約２２００㎡。鴨川庁舎は、事務所棟がＲＣ造３階建て延べ約１６００㎡、書庫・車庫棟がＳ造２階建て延べ約４４０㎡の計画。

　安房合同庁舎は、２０２１～22年度に基本設計、22～23年度に実施設計を行い、24～26年度に工事を実施。

　鴨川庁舎に関しては、21～22年度に基本設計、22年度に実施設計をまとめる。23年度には鴨川地域保健センター敷地内に仮設庁舎を整備するとともに、既存庁舎を取り壊し、24～25年度の２か年で跡地に事務所棟を建設。仮設庁舎から事務所棟への移転後、仮設庁舎を取り壊し、26年度には跡地に書庫・車庫棟を整備する。

　事業費については「安房地域合同庁舎再整備事業」として、６月補正予算案に措置した。安房合同庁舎には土壌調査費３００万円を計上するとともに、基本設計・地質調査費として７３００万円の債務負担行為を設定。鴨川庁舎には、土壌調査費１５８０万円と既存庁舎解体設計費７６０万円を計上し、基本設計・地質調査費として３０００万円の債務負担行為を設定した。

　発注業務は、土壌調査を資産経営課が実施。基本設計・地質調査、既存庁舎解体設計は県土整備部営繕課に委託する。

　同事業は、老朽化が著しく耐震性が低い安房地域の庁舎を集約化し、再整備するもの。安房合同庁舎は、安房合同庁舎、安房保健所（安房健康福祉センター）、南部漁港事務所、南房総教育事務所安房分室の４つの庁舎を集約し、旧安房南高校跡地の一部を活用して再整備する。用地は旧安房南高校跡地のうち、約７８００㎡を予定。

　安房合同庁舎には、安房地域振興事務所、館山県税事務所、安房農業事務所、農業総合研究センター病害虫防除課南総分室、館山水産事務所、安房土木事務所、交通事故相談所安房支所などが入居している。

　また、鴨川庁舎の再整備は、鴨川庁舎と安房保健所の鴨川地域保健センター庁舎を集約し、同センターの敷地内において建て替えるもの。鴨川庁舎には安房農業事務所鴨川地域整備課、南部林業事務所、安房土木事務所鴨川出張所が入居している。

　既存施設の規模は、安房合同庁舎がＲＣ造３階建て延べ約２７６２㎡（１９７２年完成）。安房保健所（安房健康福祉センター）がＲＣ造２階建て延べ８４４㎡（69年完成）。南房総教育事務所安房分室がＲＣ造３階建て延べ１１９７㎡（68年完成）、安房保健所鴨川地域保健センターがＲＣ造２階建て延べ９６８㎡（76年完成）、鴨川庁舎がＲＣ造２階建て延べ１１３２㎡（65年完成）。南部漁港事務所は、用途を廃止し、仮設庁舎で業務を行っている。