記事

事業者
新潟県十日町市

DBで管路更新も/新水道ビジョンを策定

2021/06/18 新潟建設新聞

 十日町市はこのほど、2021年度~30年度までの10年間を計画期間とする十日町市新水道ビジョンを策定した。事業に係る業務量増加、経営経費削減に向けた対策として、民間活用を考慮している。老朽管の更新需要によって増加する工事量に対しては、DB方式等での発注対応も検討する。料金改定を含めた経営改善に着手するとともに、統廃合を視野に入れた水道施設再編を実施し、投資費用の抑制に重点を置く。

 本ビジョンで定めた上水道事業の基本目標では、千手浄水場の更新(22年度~24年度)、十日町上水道、急速ろ化設備の更新(25年度~28年度)のほか、21年度~30年度の計画期間をフル活用し、基幹管路の耐震化、老朽構造物、設備の更新、石綿管更新を進める。

 18年度末時点での市の水道普及率は、全国平均を上回る98・4%。現在、中里中央地区簡易水道を拡張し、東田尻地区簡易水道の統合と小出、葎沢、角間地区の未普及地域解消事業を22年度の一部給水開始、24年度全面給水開始を目指して実施中で、完成による給水普及率は、99%近くまで上昇する見込み。

 一方、災害対策として浄水施設、配水池等の基幹施設、供給管路の耐震化は優先度に沿った施工を計画。十日町浄水場では現在までに、管理棟、浄水池、送水ポンプ施設、薬品注入設備、監視、制御設備の耐震化を完了しており、今後は水源や配水池、川西浄水場の耐震化に取り組む。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら